DX・リプレイ・トワイライト3

ダブルクロス・リプレイ・トワイライト3 さらば愛しき快男児

著者・田中天先生とF.E.A.R。挿絵はしろー大野先生による痛快破天荒TRPGリプレイですね。そのシリーズ第3段で、同時に完結巻です。
・登場人物
稲葉義明PCによる作品を飾る名詞『快男児』である天花寺大悟、小太刀右京PCによる元敵側の強化兵士と言う設定のクリステル・フォン・エッシェンバッハ、細野君郎PCによる『ノストラダムスの預言書』に従って行動すると言う『預言書の怪人』ギヨーム・ド・ノートルダム、矢野俊作PCによる英国情報部MI6の天才発明少年のフィン・ブースロイド。この4人がプレイヤーパーティとして話が進められていきますね。
・シナリオ
最終巻では大悟がメインとなる『快男児故郷に帰る〜帝都壊滅計画〜』と、ラストを飾る規模のでかい話になる『快男児よ永遠に〜降臨!恐怖の月面総統!!〜』の2シナリオが収録されています。
・感想
トワイライトシリーズは他のDX作品に比べて派手派手しい印象が深かったですが、この最終巻で別の格好良さも見せてくれましたね。
『快男児故郷に帰る〜帝都壊滅計画〜』では、袂をわかった親友との悲しい戦いと言う背景も手伝って、ただの派手さだけではないしんみりした、哀愁漂うシナリオ展開を見せてくれていましたし、それを踏まえた上での決戦も派手さの中に悲しみが滲むという、とても日本人好きしそうな「悲しみに塗れた格好良さ」の展開でした。
また最終話となる『快男児よ永遠に〜降臨!恐怖の月面総統!!〜』では、地球を飛び出して最後に相応しく月面での戦いとなって、規模の大きさで盛り上げてくれていましたし、総統の正体も快男児の対極と言うべき存在で最後に相応しい敵として燃える展開でした。
また、登場NPCや敵の面白さもこのシリーズの注目点ですがそれはこの最終巻でも変わっていませんでした。
ドクトル・ファウストの言動はストレート過ぎて逆にウケましたし、大悟の親友や妹は普通に格好良い&モダーンな可憐さでしたね。