第03話「Mに手を出すな/天国への行き方」

説明的な描写の多くなる第1話、第2話が終わり本筋スタート、とでもいうべき話ですね。
Wは前後編の編成なので、この第3話は前編。天国のカジノと呼ばれるミリオン・コロッセオに手を出して性格が豹変してしまった看板娘を何とかして欲しい、という和菓子屋の親からの依頼を受け、翔太郎が捜査に乗り出すという話。

探偵パートでは相変わらず横にいるだけでイライラさせられるキャラクターの亜樹子に翔太郎が色々邪魔をされながら、前回から引き続き登場する情報屋のウォッチマンやミリオン・コロッセオの情報をラジオで取り上げているパーソナリティーから聞き込みをしたり、和菓子屋の娘を尾行したりして探偵らしいところを見せています。ミリオン・コロッセオへの行き方調査…これが今回の探偵パートでの見所、というところですか。
というか尾行にひっついてきて邪魔したり、自分の邪魔でなった尾行失敗を棚に上げて翔太郎のことを怒って、翔太郎が文句を言うと自分の立場を振りかざして逆ギレしたりと、鳴海亜樹子は本当にいらないキャラですね…。いつか彼女のそんな態度が原因で、ドーパント関係の事件が起きるような気がします。

フィリップに関しても何やら思わせぶりな描写がありました。「家族」というキーワードに過剰反応を示し、その後はパソコン的に言うならシステムダウンしていたんですかね?翔太郎がダブルドライバー越しに呼びかけるまでジッとしていたようでそのことに自分で気がついていないとか、自分が止まるなんてありえない、と言うなどキーワードで影響が出たことを否定するような言動は、「家族」は彼のタブーワード、でもそれをフィリップは認めたくない、と言うことなんでしょうねー。つまり今後、あるいは次回でしょうか?「家族」をキーワードにフィリップの過去なんかに関わる話が出るだろうということで、それが語られる時が今から楽しみです。

今回は金を持った人間が物凄い勢いで豹変するという、金の魔力をオーバーなまでに描写しているのが印象的でしたね。金があれば何でも良い、金をもたらすなら相手が怪人…ドーパントでも構わない、というのは子供番組でここまで人間の矮小さと刹那さを見せ付けるとか、意欲的だと感じました。
マネードーパントも見た目には弱そうですが、人質(金状に変化させた人の命?)を取って翔太郎を牽制するなど小ズルイ感じで良いキャラでした。そしてミュージアム側も段々ダブルの存在を認識しはじめた様で。いつ頃どんな形でダブルとミュージアムが明確に対立するようになるのか、も注目ですね。

次回は「Mに手を出すな/ジョーカーで勝負」。次回予告でマネードーパントである加賀泰造と翔太郎がカードゲームで勝負していましたので、その時には題名の文字通りジョーカーが切り札になる、ってことなんでしょうね。その辺りどう描かれるのか気になります。


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