クインテット!2

クインテット!2 (GA文庫 え 2-3)

クインテット!2 (GA文庫 え 2-3)

クインテット!2

著者・越後屋鉄舟先生。挿絵・せんむ先生によるスラップスティック・コメディの第2作目です。
・登場人物
主人公の椿敬介、敬介の幼馴染みの涼原ひだり、押しかけ家来だけど実家は世界に名だたる大富豪の赤嶺遊恋子、父親の再婚で最近なったばかりの義理の妹の椿小唄、いい加減な敬介の父親が昔に口約束でしてしまっていた許婚の遠野操、現役アイドルだが謎の組織に追われている陣内つばめ、以上6人がメインキャストで、サブキャストとして敬介の父親の椿楽太郎や楽太郎の再婚相手で敬介の義理の母になる椿余韻。この他に敵役ボヘミアン・ラプソディーの参謀ミシェル・サザーランドやらがいますね。
・シナリオ
父一人子一人で暮らす椿敬介の家に突然やってきた、幼馴染みに押しかけ家来、義理の妹に許嫁、そして現役アイドル。
わけのわからないメンバーで構成された女の子だらけの大家族に、最初は戸惑い気味だった敬介だが、彼女らとともにやってきた賑やかな日々を、少し気に入ってもいるのだった。
とはいえ、居候娘たちに振り回される日常は相変わらず。今回は操が突然誘拐されたり、遊恋子が暴走したり、ひだりがブチきれたりして大騒ぎ。さらには悪の秘密結社ボヘミアン・ラプソディーが、とうとう動き始めたりもして!? と言うのが、裏表紙及びAmazon上での紹介文です。
・感想
5人のヒロインのうち、義理の妹と現役アイドルの話が前巻でありましたので、今巻では残る面々の話、というところですか。実家の京都からその身柄を狙う男たちがやってきて、操が敬介の家にきた本当の理由が明らかになる「極道たちの挽歌」と、小さな頃の遊恋子が敬介と引き離されてから今までの話を語るのが中心の「監獄ハウス輪舞曲」、変化した状況に色々と我慢を重ねていたひだりがとうとう爆発する「天の岩戸カプリチオ」、そして敬介の話とボヘミアン・ラプソディーが暗躍し次回への引きになる「湯けむり慕情セレナーデ」。それぞれでそれぞれのキャラクターに関してが語られていましたね。
そしてどうやら次巻で完結の模様で。
5人ものヒロイン、世界規模の組織ボヘミアン・ラプソディー、楽太郎と余韻の秘密、など広げまくったように見える風呂敷が、どのように畳まれるのか少々気になるところではありますねー。