リバーシブル2

リバーシブル〈2〉魔眼の砦 (角川スニーカー文庫)

リバーシブル〈2〉魔眼の砦 (角川スニーカー文庫)

リバーシブル2

で、上記のリバーシブルの第2巻。第1巻の話が終わってから約1ヵ月後、クリスマスの日から話が始まります。
前巻で明かされなかった謎―――謎の男、『神崎』のことが関係してきます。
神崎によって拉致された樹たちは、その先で神崎によって<調停者>を使い、廃ビルに立て篭もる武装集団から人質を救い出す手伝いをさせられることになる。しかし、極秘の筈の演習中に突然激しい攻撃を受け―――と。
この巻では、第1巻よりも緊迫感があります。第1巻では<ノワール>の存在がスピード感と非現実的戦闘における緊張感として強く突出していましたが、この巻では生身での戦闘が多く、違った意味で緊迫感が強いですね。ノワールと違い、銃に当たれば=死 みたいな緊迫感が。それをどうやって<調停者>で避けていくか、<調停者>の能力をどうやって活用していくか、で避けていくのが緊迫感となっています。
総評して、今回は銃撃戦と電脳戦、それから神崎の私兵との格闘戦を含む戦闘になるのでアンドロイド<ノワール>は殆ど出てこないです。その分、肉体的戦闘―――和美と神崎の私兵との徒手空拳による一対一や、伊緒と私兵とのボウガン対銃という形式、桐也と私兵との鉄パイプ対銃とか、不利な状態での戦闘などと現実での肉体同士の戦闘が多いです。
それが前巻とは違うイメージを出していますが、根底にある仲間とのチームワークの重要性は変わっていませんのでその辺りは期待通りという形ですかね。