金欠のときこそっ!
2010年03月12日。
新しい出会いがあるもんだ(ぇ
当然のように『人』と、では無く『本』と、ですが。
「惑星のさみだれ」
どっかで聞いたようなタイトルだった(たぶんどっかのホームページ)ので金策に向かった古本屋でちょっと手にとって1巻をパラパラと読んでみて
気がついたらカードで買ってた。(ぇ
現金は無いがクレジットカードはあるという状態で、さらにその古本屋がカードOKだったのが運の尽き。
結局、手にした現金よりもカードで出費した方が高くなったので金策的意味では何をしにいったのか、という感じになってしまいましたが。
でも後悔してません。面白いです「惑星のさみだれ」。
主人公の夕日とヒロインのさみだれの関係が厨二臭い主従関係。これはどこの異世界ラブコメですか?とか最初思ってたのに、最初に掴みかと思っていたトカゲのノイの台詞がまんま現実化するという、話の展開が日常に溶け込む非日常、って感じでバトルバトルの繰り返し。
そのバトルがまた深い。登場人物は大体特殊能力を持ちますが、その特殊能力はほぼ全部基本的なところはみんな同じなのに、それぞれで工夫することによって特性を出しているのが唸らせられます。あるキャラは剣の使い方に特殊能力を駆使して対人戦に特化してたり、あるキャラは分化、広域化することで範囲攻撃を得意としたり、あるキャラは親友2人で協力して効果を倍増させたりと、『力』の使い方の細分さに魅せられますね。
また、強キャラに見えたサブキャラがあっさり死亡したり、スタンス的に最終決戦まで生きてそうなキャラも見せ場を魅せてとはいえやはり死んだり、そんな人の死に周りがどんな感情を感じるかを丁寧に描写されたりして、人の死に関して凄く真面目に語られたりします。
そして大事なところは、そんな面々が世界を破壊しようとしている魔法使いと戦っているのですが、その魔法使いとの決着に向けて少しずつきちんと進んでいることです。なあなあで話が延々と続くような展開は無く、確実に少しずつ最終話に向かっている―――そんな終わりが見える展開が、物語の先が気になる『惹きつける魅力』を持っていますね。
現在第8巻まで刊行中。かなりクライマックス直前、という感じになっていて盛り上がっています。早く続きが見たいような、もったいないような…そんな気持ちになる作品です。
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