第18話 「さらばNよ/友は風と共に」

第18話、そしてNを関する物語の後編で、何を隠そうナスカドーパントこと園咲霧彦の最後の晴れ舞台の話です。
子供に流通してしまっていたガイアメモリ。それを巡ってメモリを持ち悪さをする子供たちと、子供の親から子供と連れ戻して欲しいと依頼された翔太郎たち、そして子供にメモリが渡るのは許せない霧彦が風都を駆ける―――前回の話をざっと説明するとこんな感じです。今回の話はその続きから。
子供たちは無事に…とは言い切れないも、ガイアメモリを回収して事態は収拾したかに見えた。子供たちにガイアメモリが渡った経緯を追う霧彦は、園咲琉兵衛にミュージアム発祥の地という場所に案内されそこで子供たちにガイアメモリを流通させたのは自分だと答えられる。激昂する霧彦はナスカドーパントに変身して琉兵衛を止めようとするが、琉兵衛もテラードーパントに変身し霧彦の身体がナスカの超高速に耐え切れていなくやがて死ぬだろうと告げ、これを撃退してしまう。
一方、江草茜はガイアメモリの後遺症で、ガイアメモリを求めてフィリップたちを退けて街へと出てしまっていた。そこに園崎冴子が現れ、彼女にまたバードのガイアメモリを渡す。精神的に不安定なままバードドーパントに変身した茜を止めるため、翔太郎はWに変身して追う。
同じ頃、霧彦は辛うじて琉兵衛から逃げ出していたがミック=スミロドンドーパントに追われていた。そこに園咲若菜が一度は捨てたクレイドールのメモリを手にして再びクレイドールドーパントに変身し、霧彦を助けていた。助けられた霧彦は若菜に子供たちにガイアメモリが渡った理由を真相をぼかして告げるが、若菜はそんな霧彦の様子から琉兵衛たちの暗躍を感じ取る。そんな若菜との話の中で霧彦は「自分が本当にしたいこと」を悟り、最後の挨拶を告げて若菜の前から去った。行く先はWとバードドーパントの戦いの場。激しい空中戦を繰り広げるWとバードドーパント…果たして翔太郎と霧彦は、バードドーパントを止められるのか。そして霧彦の命は…!?という流れ。
今回はタイトル通りに霧彦最後の見せ場で、彼の活躍が全編に渡って押し出されていました。子供たちのために琉兵衛に反逆し、若菜と信じる相手に裏切られたときのことを諭しておき、最後は子供たちのために身体を張って戦いと、彼が風都を愛していることをこれでもかとばかりに強く『魅せる』シーンばかりでしたね。
霧彦さんが強く出されていたので翔太郎たちの活躍は少なかったですが、今回のバトルシーンはCGを多用した空中戦ありナスカとの共同戦線ありと、一風変わった展開で面白かったです。決め技もトリガーマグナム+バットショットのマキシマムドライブ・トリガーバットシューティングの精密射撃でスマートに決めていてクールでしたね。
霧彦さんは今回で退場してしまいましたが、ここで去るには惜しいキャラクターでした。完全に死ぬシーンがあったのが残念でなりません。これが無ければ実は生きていたフラグが残り、後々で風都を愛する新しい仮面ライダー・ナスカ…とかいう展開もあったかも、と思ったのですが…。
次回第19話は「Iが止まらない/奴の名はアクセル」。
とうとう登場の第2の仮面ライダー。赤いボディでバイクをモチーフにしたような身体で、どんな戦いを見せてくれるのか…。