第14話 「レディオでQ/生中継大パニック」

Qを関する物語の後編。事件解決編です。
前回、若菜を襲うバイオレンスドーパントと、若菜が変身したクレイドールドーパント、そしてWとが三つ巴で戦う状態で引きとなった所から物語は再開します。クレイドールドーパントの一瞬の隙を突いてバイオレンスドーパントクレイドールドーパントを倒し、そのまま逃走する。が、クレイドールドーパントはWが見ている前で欠片同士が結合し合い、みるみる再生するとWの制止を振り切ってその場を去る。1人残されたW―――フィリップは、そんなクレイドールドーパントとの戦いの中に感じた共感でその正体に気づきかける。後日、再度若菜襲撃に備える翔太郎だったが、若菜は収録現場から抜け出して再びフィリップの元を訪ねていた。扉越しに再度会話する2人。若菜の過去を聞き、フィリップは今回の事件の推理に気合を入れなおして挑み、見事キーワードを揃え地球の本棚から真相を突き止めた。次の収録現場で、若菜はかかってきた携帯電話越しにバイオレンスドーパントの正体を暴露する。それはマネージャーの上尾だった。正体を明かされた上尾は若菜を力ずくで誘拐し逃走。Wに変身した翔太郎は壮絶なチェイスの末、若菜を開放し、ルナ/トリガーでのマキシマムドライブにスタッグフォンをトリガーマグナムにセットした必殺技・「トリガー・スタッグバースト」でバイオレンスドーパントを撃破した。だが上尾は、倒れる前に自分がある人物にそそのかされてガイアメモリを手にしたことを明かしていた。その人物は若菜の先輩、素子だった。素子の元を訪れる若菜。その若菜の目の前で素子は若菜が自分の仕事を奪ったことを言及し、高笑いとともに自分が黒幕だったことを明かす。怒りから若菜はクレイドールドーパントに変身して素子を手にかけようとするが、瞬間、フィリップの言葉を思い出しそのまま何もせずに立ち去る。命を拾った素子はそのまま若菜がガイアメモリの所有者であると公表しようとするが、そこに霧彦が登場。若菜に代わって素子を手にかける。こうして事件自体は終息したのだった。後日、若菜はフィリップに電話し、会おうと誘うが、フィリップは若菜がガイアメモリの所有者かもしれないことに思い至っており、会うのを先延ばしにする。そしてフィリップから「ガイアメモリを持っていますか?」と問われた若菜は「持っていない」と嘘をつきその場にクレイドールのガイアメモリを捨てていく―――というところで引き。
今回は推理もさることながら、フィリップと若菜の交流がメインの展開ですね。
若菜の過去を聞き、若菜とフィリップの関係―――というより園咲家とフィリップとの関係が匂わされて両者の関係の深さが語られたり、フィリップが若菜にこだわる―――やたらと惹かれる理由らしきものが語られたりと、フィリップの見所が多い回でした。
翔太郎は今回もフィリップにメインを譲っているので活躍自体が少なめ。フィリップの推理で驚いたりといった、探偵役というよりその助手役、という立ち位置になっていましたね。
亜樹子は今回も物語の盛り上げ役、という立場は変わってないですがシリアスな物語でのギャグ担当ということで、サブキャラのウォッチャマンと一緒に物語のメリハリ付けに活躍してました。今くらいの立場でギャグを発揮してくれるのが個人的には一番好印象ですね。
事件の犯人についてはドーパントの正体は前回の感想で書いた、睨んだとおりの人物でしたが、共犯者の―――黒幕が存在する、ということは思い至りませんでした。こういう形でストーリー自体を楽しめるのがWの面白さですね。
バトルに関しては今回は…今回も、CGを多用したアクションが多かったのが目に付きます。特にハードボイルダーを使ったチェイス・シーン。ハードボイルダーを色々な形に換装しながら陸に川に空にと、あちこちを動き回っていたのが印象的です。その分、Wとしてのアクションは少なめで少し残念でしたが。
次回は。Fを冠する物語ですが、またFがガイアメモリの頭文字、という法則に戻るなら「Fake」とかのメモリでライダーの偽者登場、ってことですかねー?