第09話「Sな戦慄/メイド探偵は見た!」

駅伝だったかなんだったかで1週開いてしまっていましたが第09話、Sを関する話の前編です。
今回は実に探偵っぽい展開です。
大量に失踪しているパティシエ(菓子職人)を探して欲しい、という探し人の依頼。失踪したパティシエたちに共通するのは、あるお屋敷に招かれてその腕を振るった人たちばかり。翔太郎は調査を開始するが、なんとそのお屋敷とは秘密結社ミュージアムの大幹部たちが住む邸宅「園咲家」だった!巨大な権力者を前に動きにくい翔太郎…だったが、そんなことは関係ない!私がやってやる!とばかりに動いたのは鳴海探偵所所長・鳴海亜樹子!メイドとしてお屋敷に入った亜樹子は、持ち前の行動力を活かして調査を開始した。果たして亜樹子の潜入捜査はどんな結果を出すのか―――!?
今回は亜樹子にスポットが当たる話です。翔太郎の行動力やフィリップの知識が近づけない場所、敵組織の表の拠点という特殊な場所で、我が道を走る行動力と持ち前のズケズケした性格で亜樹子が敵無しとばかりに動き回ります。そんな亜樹子の傍若無人振りが過剰なまでに強調されていて、彼女のフィジカルとメンタル、両面の強さが色々見れました。さらにそれに振り回される翔太郎や、亜樹子を屋敷内に入れて雇ってしまう園咲家側の懐の広さとかが見られたりと、亜樹子を中心として登場キャラクターたちの色々な顔が見られます。でも普通あれだけ個性を強調というか、でしゃばったりしたら即効でクビになりそうな気もしますが…大邸宅の家政婦として亜樹子が雇われたのは何が理由だったのかを知りたいですね。あれだけ我が強いと、いくら何かしらの紹介があっても面接でそれを理由に落とされそうな気もしますが…。
翔太郎やフィリップは今回、あまり事件に関わる行動は見せませんでした。お屋敷に入れない以上、外から調査するしかないので限界がある、ってことなんでしょうね。そのせいもあって、今回の2人は事件よりも懸念している事実…12月公開の映画に関わる話…翔太郎とフィリップが『仮面ライダーW』となるに至った経緯、そして同時に亜樹子の父、先代鳴海探偵所所長の「おやっさん」の真実である、翔太郎とフィリップの間で通称「ビギンズナイト」と呼んでいる事件。これを亜樹子に話すかどうかで相談するという、シリアスな展開がされていました。恐らく12月の映画公開までは引っ張るのでしょうが、これを話したとき、翔太郎とフィリップと亜樹子の関係がどう動くのかも気になりますね。
今回の敵ドーパントはスイーツドーパント。文字通りお菓子のドーパント…ってそんな漠然としたものでもガイアメモリになるのか!というのが第一印象でした。見た目もピカソ的に崩れたメトロン星人みたいですし、なんだか忘れられないドーパントになりそうです。(笑
またミュージアム側の人たちは、霧彦さんが翔太郎をWと知らずに遭遇して、翔太郎をストーカーと勘違い→いきなり自分の成功までの自慢話をする、という離れ技…というかキバの753みたいなことをして、またナスカドーパントとしてもWと組み合ったりしてと、着実に翔太郎との間に因縁を刻んでいました。それと忘れてはいけないのは、園咲琉兵衛がテラーのガイアメモリをついに使用してミュージアム大幹部の姿を見せたことでしょう。どでかい頭にマントをつけた怪しい男…っていうかインカ仮面?(ぁ 頭の意匠で何故か宇宙刑事ギャバンのテラーマクロを思い出しました。あまり似ていないのに何故だろう…?
次回は第10話「Sな戦慄/名探偵の娘」。亜樹子が探偵として犯人指名をする模様。果たしてオチがつかずに見事に推理して見せるのか?それともトンデモ推理を披露するのか…?コナンになるか小五郎になるか、ある意味で亜樹子の分水嶺ですね。


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