ばけてろ1

ばけてろ 成仏って、したほうがいいですよね?

著者・十文字青先生。挿絵・みことあけみ先生。十文字青先生は同レーベルから「薔薇のマリア」シリーズを、MF文庫Jでは「いつも心に剣を」シリーズなどを出されています。
・シナリオ
ザ・スニ—カーで人気沸騰連載中! あっぷだうんオカルトゆるコメディ!千夜子(巨乳)はメルカ(さらに巨乳)と共に、霊能者・刑天文院景敦(やる気なし)を訪ねるのだが……。幽霊、宇宙人、雪女、ロボット、エルフと何でもあり! ポップでクレイジーなオカルトゆるコメディ!(7&YHP紹介ページより抜粋。)
・感想
お気楽な現代妖怪退治譚―――という様相ですが、おどろおどろしかったり痛快娯楽小説、というわけでもありません。どちらかというと痛快娯楽小説寄りではありますが、それよりもエロスなシーンが目に付きましたね。
妖怪退治的な話がメインではありますが、ダブルヒロインを相手にした主人公の景敦が年相応の助平心を発揮し、ぶっ飛んだ性格のヒロインズがそれを受けてたってしまいどちらも意地を張り合ってエロスな展開が繰り広げられる―――というのが一番目に付いた気がします。
妖怪退治的な部分に関しては、特に名がついた妖怪を相手にきったはったをするというのではなく、漠然とした「妖怪」や「幽霊」としか形容できない相手に景敦がこれまた特になんという表現をするのも難しい「オリジナル霊能力」的なもので対処に当たる、というのが主な話の筋となります。「祝詞を詠って能力発動!」とか「札を出して、行け!式神!」的なものを想像すると大外れ、という感じです。同レーベルから出ていた現代妖怪譚?シリーズの「ぬだらべ 放課後退魔録」シリーズが近い感じかな、と思います。「ばけてろ」は第1巻ということで伏線も多く、全貌が見えていないために「ぬだらべ」ほどには娯楽エンターテインメントしていないです。が、その分サービスシーン大目で読者を楽しませるというのがこの作品かなぁ、というのが感想ですね。