第01話「Wの検索/探偵は二人で一人」

さて新番組です。
2人の主人公は「2人で1人の探偵」として活動していて、探偵の1人の左翔太郎が行動担当で主に外で行動して情報を集め、もう1人のフィリップが頭脳担当で翔太郎が集めてきた情報を分析、特殊な才能を用いて精査を行い対象のプロファイリングをしたりする、という役割分担をしているコンビ探偵が架空の都市『風都』を舞台にして活躍する。そして風都では『ガイアメモリ』という異能力を発現させる道具と、それを売る犯罪組織のようなものがあり、ガイアメモリで起きる犯罪などと対峙した時に翔太郎とフィリップの2人もガイアメモリを『ダブルドライバー』に使用し、『仮面ライダーダブル』となって対処する、というスタイルが「仮面ライダーW」のようです。

今シリーズの仮面ライダーも2話1話形式をテンプレートに進むそうで、『/』の前部分が2話通じてのタイトル、後ろ部分が前半と後半を区別するタイトル、というようになるようですね。つまり「話のタイトル/前半タイトル」「話のタイトル/後半タイトル」という形になるそうで。


そういうわけで今回は前半、公式HP的な見解だと「出題編」だそうです。

冒頭ではちょっと過去の話が語られている、って感じですか。
翔太郎の探偵の師匠でもある鳴海という探偵が、犯罪組織からフィリップを助け出そうとして翔太郎はそれに助手としてか協力していた。そしていざ、風都の何処かのビルからフィリップを助けた鳴海たちだったが、逃げ出す途中で襲撃され、鳴海探偵は銃弾に倒れてしまう。翔太郎は鳴海から後を託されたとばかりにフィリップを逃がそうとするが、ガイアメモリの怪人や戦闘ヘリなどに追い立てられ、絶体絶命のピンチになってしまう。そこでフィリップは手に持っていたトランクを開け、その中に入っていたダブルドライバーとガイアメモリを見せ、翔太郎に問う。「悪魔と相乗りする勇気…あるかな!?」

冒頭の主人公2人の関係の説明としては十分だったんじゃないでしょうか。翔太郎とフィリップがコンビ探偵をしている理由もなんとなく想像つきますし、フィリップが鳴海探偵社の奥で隠れるように住んでいる理由にもなります。鳴海に助けられたフィリップはだから、翔太郎が鳴海の帰りを待つように探偵を続けている手助けをしているのでしょうし、犯罪組織から逃げた逃亡者の身だから人目につきなさそうな所にいて頭脳担当をしている、ってことなんでしょうね。
左翔太郎というキャラクターに関しては、直情・熱血型のアクティブなキャラで、熱い心と行動力が魅力、ってところですか。探偵としてはかなり穴だらけな気もしますが、風都の人々に愛されている人気者、って気もしますね。情報そのものは警察に知り合いがいたり町での聞き込みも情報を掴んでいるしでちゃんとしていましたし、まだ1話ですから登場したのは依頼人くらいでしたが、昔馴染みの依頼人とはいえだいぶ好意的でしたし。しかし探偵としてはうっかり捜査情報を鳴海亜樹子に口を滑らせてと守秘義務もないし、依頼人がやってきたのに目の前で外出するしで、ちょっとどうか、という行動が見えていましたしねー。
フィリップのキャラクターに関しては理論重視の情報キャラで、「犯罪組織らしきところにいたのを助け出された天才」ってことでいいんでしょうかね。犯罪組織にいたのは誘拐でもされたのか、それとも犯罪組織と知らずにいて研究/検索をしていたが何かの理由で組織を抜けたくなったか、って所でしょうか。その辺りの真実は話が進んでから、ですね。興味を引かれることに出会ったら周囲が見えなくなるとか、言葉に気遣いが見えないとかは天才ゆえのコミュニケーションのヘタさ、ってことでしょうしフィリップが天才キャラなのは間違いなさそうですが。
亜樹子に関しては…ウザい、正直イラネ、なキャラだと思います。まぁ視聴者への設定説明のために必要って事なんでしょう。風都とかガイアメモリとかダブルとかの独特の設定に関しての説明を彼女を通じて視聴者に説明する、という役割。が、住人を追い出そうとするとかどれだけ社会常識無いのかと…。住人に立ち退き勧告とかは出せても、強制的に立ち退きさせる事は出来ないのが普通でしょうに強制的に荷物纏めさせて立ち退きさせようとか、どれだけ…ってなもんです。一応、冒頭で鳴海探偵社の所長という亜樹子の父親の助手として翔太郎がいた以上、翔太郎は先代オーナーとなる鳴海所長の許可をもらって探偵社にいるんでしょうに…。法律勉強しなおしてから出直して来い!って気がします。視聴者へのスムーズな説明のためのキャラ、という立場を失った後、彼女がどんな役割になるかで彼女というキャラクターの評価はまた変わりそうですね…。

バトルシーンに関してはCGを使ったルナの活躍が見ものでした。手足を伸ばせるというのはダル○ムを思い出しますが、このCGグリグリ使う技能を終盤まで維持できるのか、という気はします。最後の方は出てこなくなりそうな嫌な予感が…。ダブルの必殺技、ジョーカーのマキシマムドライブ「ジョーカーエクストリーム」はまたこれも特徴的ですね。敵に向かって空から落ちるタイプのキックかと思えば、途中で体が中心線で二分割して時間差キックとは。時間差にする理由がわかりませんが、敵が複数でも左右に同時攻撃とかできそうですし汎用性はありそうですね。
ちょっと気になったのはジョーカーのガイアメモリ。敵が使っていた「マグマ」のガイアメモリは炎というか火属性的な能力があり、フィリップが使っていた「サイクロン」は風属性的な能力で風を起こしていましたし、ルナは手足が伸びるという体術的な能力を見せていました。しかし今回はジョーカーの能力がなんなのかが見えていなかったのが気になるといえば気になります。どんな能力が隠されているのか…。
また敵役のマグマドーパントは個人でガイアメモリを使っていたのに、翔太郎とフィリップはダブルドライバーを介して2人で2つのガイアメモリを使用して翔太郎が変身する、という流れになっているのも気になります。ガイアメモリの使用条件、みたいなのも気になりますねー。

総じて新番組のダブル、OPもノリノリですし、設定的にも物語的にも面白そうだし、キャラクターが亜樹子だけどうにもいらん子な雰囲気を感じていますが熱血主人公とクール主人公のコンビ、というのも先が見たいですし視聴継続&感想継続でやはり書いていこうと思います。

次回「Wの検索/街を泣かせるもの」。「解決編」ということで前回から続きでリボルギャリーという最後に登場していた巨大ビークルっぽいものが動き回ったり、ダブルの乗るマシン「ハードボイルダー」がカーアクションを見せてくれたりするみたいですし、さらに翔太郎はメタルのガイアメモリを早速使ってくれるみたいで、次回にも期待大ですねー。

ちなみに翔太郎が乗っていて、ダブルが乗るマシンでもある黒と緑に色分けされたバイクは「ハードボイルダー」と言うそうですが、これはHONDAの大型バイク「CBR1000RR」が基本に使われているそうです。これは「劇場版 仮面ライダー The First」で使われた『サイクロン号』と同じだそうです。ちょっとしたトリビア、ってとこですか。