第18話「サボる響鬼」

響鬼の世界・前編。
戦わない響鬼、というあまりにもショッキングなサブタイトル及び初期の行動。フーテンの虎さんのような姿に陽気な言動で、飄々としている姿は細川茂樹さんが演じていた響鬼さんとはまた別の魅力がありました。しかもその態度にも理由があるようで。
明日夢くんに関して。彼はオリジナルはスレンダー気味だったのがディケイドにおける響鬼の世界のアスムくんは若干ぽっちゃり系。さらに既に響鬼の弟子。これは良い意味で意表を突かれました。オリジナル響鬼の話の重要なポイントだった話の中で進められる明日夢の進路という点で、響鬼たちに関わり鬼として魔化網と戦う未来を選ぶか、鬼たちや魔化網の存在を知る者として彼らを助ける立場になることを選ぶか、或いは鬼たちとは関わらない未来を選ぶか―――そのIfの選択肢の中の、明日夢が鬼となる未来を選んだ世界、という世界を体験できている、って感じでしたね。しかし明日夢くんは妙に太ましくなった気がしますね。っていうかスレンダーな明日夢くんを見慣れていたので、これまでのオリジナルとは変わったキャスト陣の中で一番に妙に違和感を覚えています。でも鬼の修行を始めれば体も逞しくなるでしょうし、いくらか修行をした明日夢くん、という印象と考えればありかな?
キャストつながりといえば、今回登場していた斬鬼轟鬼、伊吹鬼たち。彼らは何故かオリジナルキャストでしたね。彼らはオリジナルキャストだった理由は何なんでしょう。しかも鬼たちだけ。オリジナルキャストの中には御逝去されている方もいますので完全なオリジナルキャストの再現は不可能なんですが、一部だけオリジナルで再現されたのは何か理由があるんですかね?
今回のディエンドはまた笑い系。とはいえ今回はディエンド本人が笑いを取るのではなく、召喚カメンライドで電王を召喚して、ファイナルフォームライドでモモタロス化。モモタロスに笑いを取らせる、という変則パターンでしたが。しっかしディエンドはいったいどういう条件で各ライダーの力を得ているんですかね?電王をファイナルフォームライドすればデンライナーとファイナルフォームライドする筈、と言っていた以上はその時は電王関係のライダーの力は持っていなかったはず。なのに今回は普通に召喚カメンライドで電王を召喚していました。ディケイドが力を得ると同時にディエンドも力を得ているんですかね…?元から持っているライバルライダーの能力+ディケイドが得たライダーの力、がディエンドの力なんでしょうか…?
敵は伝説の魔化網・牛鬼。これを倒した響鬼が牛鬼になってしまった、というのは牛鬼伝説の典型的なパターンですね。かの国民的アニメのひとつ、「ゲゲゲの鬼太郎」でも鬼太郎が倒した牛鬼の呪いで牛鬼になってしまう、という話がありましたから。今回の出来事もその流れを汲むものとして、後編では響鬼=牛鬼を助けるために動く、ということで進むのでしょうかね。となればこの世界でディケイド=士が響鬼に教えるのは「自分を鍛え、その上で他人を信じること」でしょうか。自分を鍛えるのも良いが、誰かの力を借りることも大事だ、的に。
次回、第19話は「終わる旅」。ついにディケイドの9つの世界を巡る旅が終わり、物語は新展開を迎えます。今後の展開はどうなるのか気になります。ていうか毎回次回が気になります、と書いてる気がしますがさもありなん。引きの展開が上手すぎるのと2話1エピソードでテンポの早い展開が、眼を引き付けて離さないからです。これまでのライダーシリーズもこれくらい面白ければ…!

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