れでぃ×ばと3

れでぃ×ばと!〈3〉 (電撃文庫)

れでぃ×ばと!〈3〉 (電撃文庫)

れでぃ×ばと3

著者・上月司先生。挿絵・むにゅう先生による見た目不良学生の執事候補が繰り広げる超上級学校での学生生活、ってところでしょうか。
この巻では3つの話が収録されています。主人公である日野秋晴がうっかり主人公的失敗で着替えを見てしまったのはアーフラム教という教義の宗教的戒律で、夫となる男性以外に肌を見せてはならないとされるアイシェ=ハディム。彼女の素肌を見てしまった秋晴は、彼女から結婚を迫られるが果たして秋晴はどうするのか…?の第6話と、ドジっ娘メイドの名も高い従僕科の四季鏡早苗のお家事情を秋晴が知りちょっとシリアスに話が進み、彼女の姉とも親交を深めるが、無自覚誘惑体質の四季鏡姉妹の無自覚誘惑やらで最後には色々巻き込んでの大誤解騒動になる第7話。最後がセルニア=伊織=フレイムハートの別荘へ従僕科の試験もあって行くことになる秋晴。その先での別荘でセルニアとその父まで巻き込んでの騒動や、プライベートビーチでの騒動とかを書いた第8話が、この第3巻では収録されていますねー。
基本的に登場人物間での大きな心境の変化、動きは無しですかね。
前2話では新キャラ登場で、後の1話がセルニアと秋晴との関係進展、といったところでしょうか。セルニアと秋晴の関係進展があって、秋晴の幼馴染でありセルニアの友人(悪友?)でもある彩京朋美にも心境の変化が置き、そのことに対して自分の心に確信を得るために次巻、朋美が動ことうする… と、いったところで話は終わっていますね。
総評して今回は「アイシェ・四季鑑沙織・セルニアという3人の女性を相手に秋晴が苦労する」巻でしょうかね。全般に張り巡らされた微エロスとかありえない状況へと推移する行程が、この作品の見所でしょうか。無自覚フラグ男=主人公として、知らぬ間に好意を寄せられた挙句にドタバタした状態になる。そう言った行程が楽しめるならこの作品もそのまま読んで楽しめるのではないでしょうかー。