ゲゲゲの鬼太郎

2007年05月05日。
『劇場版ゲゲゲの鬼太郎』、見てきました。


数日前の日記でも書いた高校時代の友人からの連絡待ちをしていましたが、まったく音沙汰が無いのでひとりで見に行く事決定ということで行ってきました。
とはいえ、ギリギリまで何を見るかは迷っていたのですが。

もう一度『電撃文庫ムービーフェスティバル』を見るか、『劇場版ゲゲゲの鬼太郎』を見るか、『スパイダーマン3』を見るかの3択だったのですが。
実は今日だと、『電撃文庫ムービーフェスティバル』だと来館者に先着で原作者からのメッセージ入り来場感謝カード&大型の袋が貰えると言うキャンペーンをやっていたそうなのですが、うっかりと忘れていて普通に起きたら15:00頃。
こりゃあもう残ってないだろうし16:40からの回を見に行くのはちょっと時間的にキツいなぁ、ということで『電撃文庫ムービーフェスティバル』は断念。
では鬼太郎とスパイダーマン3のどっちを見ようかと思ったところ、まだ公開から4日程度でさらに連休中となれば、絶対人が多いだろうなぁ。と思いスパイダーマン3はもう少し後にしようと決断。

そんなわけで、鬼太郎を見に行ってきた訳なのです。(・ω・)

で、鬼太郎の感想ですが―――

ぶっちゃけて言うと脚本とか昔からの鬼太郎ファンへのサービスはそれなりに良かったです。
王道の展開というかで、今までの鬼太郎映画版とかでもあった強大な敵に対して人間を守るために鬼太郎が戦う―――と、言ってしまえばこれだけの脚本。だがそのシンプルさが逆に鬼太郎が人間を守ろうとする姿勢がはっきり書かれていて、シンプルさが好感でした。まぁ少しは御都合主義があったり突込みどころが多くて気になる粗はチラホラ見られましたが。
昔からの鬼太郎ファンへのサービスとして、数々の妖怪が出てきたり妖怪列車が出てきたりした辺り、私などは昔見た鬼太郎と吸血鬼エリートが妖怪列車の上で戦うシーンなんかを思い出したりして、とても懐かしかったですしね。
ですがそれらをブチ壊しにしてくれるのが、鬼太郎の造詣と戦法でしょうか。
まず言ってしまうと、鬼太郎の片目が顕在です。媒体によっては鬼太郎の潰れた片目から目玉の親父が誕生していた事になっていたりと、鬼太郎が片目なのは結構重要な要素ではないかと思うんです。髪で顔の半分を隠しているのは片目が無いというのも理由ですから。ですが、この劇場版だと鬼太郎は両目ともあります。そういった片目が無いというのは、見た目にも悪いなどの色々と問題になるから改正されたのかもしれませんが、個人的にはその辺りも忠実に再現して欲しかったかな、と。戦法についてとは、細かい事ですがワンパターンな戦法が多かった事が気になったかと。
何度か戦闘シーンがあるんですが、決まって毛針→肉弾戦(たまにちゃんちゃんこ投げる) で、逃走が多く、鬼太郎が持つはずの色んな特殊能力の殆どが発揮されていなかったのが残念でした。リモコン下駄さえ最初にザコ妖怪を懲らしめる時に派手に使ったきりでしたからね…
ですが良いところもそれなりに多く。
CGで出来た妖怪たちによる動きは滑らかでしたし、妖怪裁判と妖怪大法廷も登場し、天狗ポリスなどの懐かしいネタが目白押しでもありました。ラストにも妖怪たちによるダンスシーンがあったりするんですが、往年のアニメ版などでも見られていた姿だけに懐かしさが。

と言う訳で…総評して『劇場版ゲゲゲの鬼太郎』は、かつての鬼太郎が好きだった人には懐かしい姿が多く楽しめるかと思います。ですが、今放送中の新しい鬼太郎などから入った人には多少なり退屈さを感じてしまうのではないかと思えてしまいます。