ディストーション

ディストーション―屍鬼の女王 (電撃文庫)

ディストーション―屍鬼の女王 (電撃文庫)

ディストーション 屍鬼の女王

B級映画の文庫版といいますか。
典型的な巻き込まれ型の主人公が、動く死体とかのホラーな話に巻き込まれてそれを狩っているハンターな人と出会い、巻き込まれた結果ハンターな人と同じ力を持ち、最後はハンターな人とか動く死体に襲われた人たちとかと協力して、動く死体のボスを倒す… 大雑把に纏めるとこんな感じの展開ですね。
ハンターな人がギターを使って召喚っぽく超存在を現実化させたりして戦ったりしてましたが最後のほう存在を忘れられていたり、お決まりの展開で最後終わったりしていて、生かしきれていない設定とか安易な結末で治まっていたりして意外性は無かったなど、悪点はちらほらと見えますね。
ただ、ホラーな雰囲気を持つアクションものとしてはよく出来ていると思います。ホラーな”雰囲気”というだけで、全然ホラーとしては怖くないですけども。
総評して、まさにB級映画のノベル版。離島で増える動く死体。狩りに現れるハンター。巻き込まれ…最後は超常の力を得てハンターと同じ道に行く主人公。レンタルで借りてきた120分映画を見ている気分になりますね。