デモン・パラサイトリプレイ 悪魔憑きの学園

悪魔憑きの学園

TRPG「デモン・パラサイト」システムのリプレイ第3段にして、今回で一応の完結巻です。
今回は初期は情報収集で犯人を追いかけていくタイプのシティ・アドベンチャー。中〜後期はとある学園に潜入して犯人を探す限定的シティ・アドベンチャーで、今巻はダンジョンタイプのストーリーはありませんでした。
いえ、ダンジョンタイプにするつもりはGMにもあったようですが、見通しの甘さとプレイヤーたちの判断で回避されてしまったんですね。というわけで、今巻ではいかにプレイヤーたちが情報を集めて犯人特定に至るか、が見所だと思います。
また新ルールの「多重共生」「共生武装」が導入されているので、戦術幅は広がっているようです。が、今回は共生武装側の戦術幅の広がりはよく感じられましたが、多重共生側は少しインパクトが弱かった気がしますね。
総評して、今巻はGMの迂闊さというか、見通しの甘さがプレイを少し簡単にしてしまっている印象があります。プレイヤーAが新ルールで導入された技能を使用すると宣言すると、GMが「しまったその手が使えたのかー!?」と言うというような迂闊さが目立ちました。
また新ルール導入で少し複雑化もしていますので、この巻からいきなり読むのはお勧めできかねますね。1、2、3と順に読むのがやはり一番ですが、このシリーズは特にそう読むことを薦めたいです。