ほおむステイ☆でい〜もン!

ほおむステイ☆でい~もン! (ファミ通文庫)

ほおむステイ☆でい~もン! (ファミ通文庫)

ほおむステイ☆でい〜もン!

えんため大賞第07回東放学園特別賞受賞作品だそうです。東放学園特別賞て何さ?(笑
登場人物は主人公である『白羽修也』と、彼が呼び出して解放する事となったソロモン72柱の魔神の1人、『ペイモン』とその相棒の壷の精霊『ハル』、修也の憧れのクラスメイトで学園の人気者、『佐伯綾奈』と飼い猫の『チャタロー』。これに敵対するというか、対立する存在として見た目がヤクザのチンピラ魔術師『ヒロシ』と『ヤスオ』がメインで話は進んでいきます。
ストーリーは、いわゆるドタバタコメディ系。
ふとした偶然でペイモンが封印されていた壷から彼女を呼び出した修也は、彼女の「召喚者の願い事を3つ叶える」という言葉に、「虫歯の治療」と「車に轢かれて瀕死の子猫の助命」を願い、最後のひとつも彼女の舌先三寸にも乗せられて「彼女を解放する」という事に使う。しかし、召喚者を騙して開放されたも同然のペイモンはその為、かつてペイモンを封印したソロモンが残していた呪いを受ける事になってしまい、修也から離れれば離れるほどシャレで済まない不幸が降りかかる呪いを掛けられてしまう。彼女が呪いから解放され、本当の自由を得るには修也の「心からの願い」を叶えることが必要だった為、仕方無く修也の家で居候として現代生活を始めるペイモン。
そして、修也の綾奈への関心に目をつけたペイモンの、ちょっと間違った恋のキューピッドとしての暗躍が始まるのだった…。と、いった所が文庫の内容ですかね。
ドタバタコメディ系としては結構ありふれていてあまり真新しいところはありませんでしたが、主人公とヒロインの両方が天然と言う設定や、ペイモンの魔神としての力のブッちぎりっ振りが目立っていましたかね。
総評して、ストーリー的にはありふれた話でしたが設定とイラストの良さ、それから都合の良い展開と言うのが多いということでしたが、それが変に奇をてらった展開になったりせず、王道的展開が良い方向に作用していましたかね。

まったく御主人様と配下に見えない主人と魔神との関係と、修也と綾奈の天然ぼけぼけっぷり、それから綾奈のファンクラブなどのギャグテイスト。そういったものが楽しめるなら、読める作品になるのではないでしょうか?