れでぃ×ばと2

れでぃ×ばと!〈2〉 (電撃文庫)

れでぃ×ばと!〈2〉 (電撃文庫)

れでぃ×ばと2

執事育成科のある超上流階級学校に入った、見た目は不良で心は家庭的の男子学生の日野秋晴を主人公に学校生活を描くシリーズ物の第2段。
今巻では、前巻でちょっとだけ触れられていた学園をターゲットにした盗撮者がいるのを、秋晴たち従育科生徒たちが捕まえるという話と、見た目は小学生の高校2年生、桜沢みみなと秋晴との交流を描く話、それから秋晴と、ルームメイトの大地薫、有名などじっ娘メイドの四季鏡早苗の3人でコース料理の調理実習に挑む話を秋晴視点と大地視点で綴られた、計4点が収録されています。
盗撮者捕縛の話では、セルニア=伊織=フレイムハートというヒロインとの話が主軸に、セルニアとの間に妙な誤解を招く状態ばかり作ってしまう秋晴という典型的主人公的行動が見れます。
桜沢みみなの話では、表題通り桜沢みみなというヒロインとの交流が主軸で、結果としてみみなから絶大な信頼を寄せられる秋晴。と、これも典型的主人公的行動が。
コース料理の話では、秋晴視点だと、男だと思っている大地薫(実は女)の行動に妙にどぎまぎしてしまうのと、四季鏡のとんでもないどじっ娘に頭を悩まされる秋晴が。
薫視点だと、好意を寄せている秋晴に女である事を隠しているとは言え、自分を完全に女だと見ないことに女としてのプライドが傷つけられながらも、必死にそれでいいんだと肯定しようとする薫が見られます。
そうやって、それぞれの話が独立しながらも繋がりあるものとして進んでいきます。
総評して、何ですかこのハーレム小説(笑
セルニアからは凄いツンデレな感じで一方的に交流を深めていて、みみなとは最初怖がられながらも次第に打ち解けていき、薫とは互いに心中を知らないながらも、友人として繋がりを深め、四季鏡とはさり気なく失敗を慰めてちょっとだけ好感を持ってもらったりして。
すごい 典型的 美少女ゲーム
そんなお話でした(笑
ちなみに真ヒロインとでもいうべき秋晴の幼馴染の彩京朋美がいるのですが、もう影の薄い事薄い事…
腹黒お嬢様と秋晴に呼ばれるくらいに計算高いのですが、そのせいか全ての話で脇役に回っており、ヒロインのはずなのにちょい役ばかり…次巻以降での出番に期待、ですかね。(笑