いちご水滸伝

いちご水滸伝 (メガミ文庫)

いちご水滸伝 (メガミ文庫)

いちご水滸伝

著者・あすか正太先生。挿絵・成瀬裕司先生。あすか正太先生は角川スニーカー文庫で「総理大臣のえる!」シリーズや、スーパーダッシュ文庫で「初恋マジカルブリッツ」シリーズなどを出されていますね。挿絵の成瀬先生は角川スニーカー文庫「快刀乱麻」シリーズの挿絵・キャラデザの他、スーパーダッシュ文庫アクマ・オージ」シリーズでも挿絵をされています。
・シナリオ
春太の幼なじみ・一恋が、魔術師だという永遠子先輩の持つ禁断の本に触れたせいで、2人の周りに次次と魔女たちが現れた!しかも一恋の分身である魔女たちは、あの手この手で春太に迫ってきて…!?このエッチな騒ぎに春太の理性は耐えられるのか?そして一恋との恋の行方は。 (Amazon商品紹介ページより抜粋。)
・感想
この作品はいわゆるお色気メインのドタバタラブコメディという物です。スーパーダッシュ文庫の「初恋マジカルブリッツ」からバトルシーンと濡れ場シーンを廃し、コメディを強くしたものがこの作品、って感じですね。
基本は短編連作的なもの。話を章の代わりに話で区切り、話ごとに新ヒロインが出てきて主人公である春太が色々ウラヤマシイながらも大変な目にあう、という感じです。ただ、タイトルにある「水滸伝」は正直話の内容にはまったく絡んできません。宿星がどうとか、108人の仲間とか、そういったものがあるのが本家の水滸伝ですが、こちらの「いちご水滸伝」には「108人ヒロインが出ますよ〜」と題打っているだけで、実際にはまだそんなにヒロインは出ていませんし、宿星のしの字も出ません。
そんな感じの、頭を空っぽにして読む会話形式メインで物語が進む、という系の作品でしたねー。