第15話「Fの残光/強盗ライダー」

Fを冠する物語の前編。強盗ライダーというサブタイトル通り、今回は盗賊というか盗人というか、そういうやからの相手を翔太郎たちがする話です。
内容は、「仮面ライダー」を名乗る強盗が出現しその捜索依頼を受けた翔太郎たちが、自分たちの「仮面ライダー」としての名誉を守る為にも強盗ライダーを探すが、実は依頼人や強盗ライダーの正体は…と、色々なところで驚かされる話です。
今回は翔太郎とフィリップの両方にスポットが当たる話。翔太郎は風都で自然に自分たちに名付けられた「仮面ライダー」という名前に対するこだわりが語られ、フィリップは秘密結社ミュージアムの追っ手がついに本格化してフィリップの過去―――本名や、家族に関しての話が少し明らかにされるという、どちらもとても重要な話です。
今回の敵役、アームズドーパントはかなり汎用性が高く、冴子が今回の作戦に抜擢しただけはあるドーパントだと妙な納得をしてしまいました。接近戦では腕を変化させることで自在に武器を作り出す能力でサイクロン/ジョーカーを圧倒し、Wがヒート/メタルとなってメタルシャフトで戦い始めてようやく互角かと思えば、即座に武器を銃に持ち替えて中距離〜遠距離戦を始めて近寄らせない。リボルギャリーの乱入でW有利となり冴子の連絡を受けたら即座に人質作戦を取る。など、状況の変化への対応能力が半端ないです。流石、元は盗賊コンビの片割れ…。
バトルに関しては今回はいつに無くシリアスで、かなりの急展開の連続。Wが追い詰めればアームズドーパントが返し、Wが起死回生の一手を取ろうとすればそれを妨害してと、緊張感の連続でした。特にピンチになったWが変身を解くと見せかけてルナメモリを使おうとするも、アームズドーパントはそれを見切ってダブルドライバーのメモリ装填口を塞ぐ瞬間硬化弾を使うとか、アームズドーパント切れ者っぷりが光っていました。
そしてWの初めての完全敗北…変身が解け、フィリップの生身がマスカレイドドーパント@黒服軍団の前に晒され、ビギンズ・ナイト以来の大ピンチ…逃亡したフィリップは逃げた先で冴子に追い詰められ、彼女から「来人」と呼ばれて…で、次回に続く。
次回は第16話「Fの残光/相棒をとりもどせ」。翔太郎が拉致されたのをフィリップが助ける話になるようですね。Fの意味する所のファングのガイアメモリも登場し(Fakeでは無かったのですねぇ)、Wも新フォームのファング/ジョーカーが登場してと、映画を見ていると倍楽しめる展開になりそうで楽しみですー。