第07話 「Cを探せ/フィリップはそれを我慢できない」

Cをキーワードにする話の前半となる第07話。今回はフィリップが「地球の記憶」にあるのに閲覧できない知識「ヘブンズトルネード」を巡ってストリート・ダンサーの稲本弾吾と邂逅する一方で、翔太郎は鳴海探偵事務所に投げ込まれた依頼らしき手紙から訪れた高校で、謎の都市伝説「闇の仕置き人 ゴキスター」と遭遇する、というもの。
フィリップが普段出歩かないのはミュージアムに狙われている自覚があるからで、それでも知識欲が過剰に噴出すると翔太郎でも止められないアクティブさを見せる、という普段のフィリップの引き篭もりが性格的なものでなく状況的にそうせざるを得ない、そうしているほうが安全だからそうしている、本来のフィリップは普通に外にも出る男だ、というのをこの回では示していましたね。でもそれでフィリップは普段引き篭もっている方が良い、というのが出先での変身で明らかになっていました。稲本弾吾を追跡中にバスの中で変身ベルトが出現してしまい、仕方なく亜樹子に追跡を任せてバスの中で変身。「サイクロン!」のボイス音声にバスの乗客が一斉に振り返るシーンはギャグだとわかっていても笑いが出るシーンでした。しかしフィリップも稲本弾吾も、いきなり街中や学校で踊り出すとかどうなんでしょう。脈絡がないというか…みんな見てるだけ、むしろ一緒になって騒ぐとかどれだけゆとり教育なのか。学校の先生が突然出てきて「やめろ!」という普通の態度がむしろ浮いていて変な感じです。これが今の教育現場のスタンダードなのか…。
そして今回の翔太郎はかなり振り回されてばかりのキャラクターになっていました。稲本弾吾やフィリップ、さらに自分の職業…『探偵』にまで。依頼に関係して高校に出向いてみれば怪しい男扱いで警備員に取り囲まれ、フィリップは「ヘブンズ・トルネード」に固執していて戦闘中でも満足に戦えない。と今回は脇役に回っていて良いところが無かったですね。
今回の敵役…ゴキスターことコックローチドーパント。見た目が微妙にヒーローっぽくて何だか変な気分です。腰にベルトっぽいのがあったり、首からマフラーっぽく布がたなびいていたり。しかも意外と強敵の模様。今回ラストでWはトリガーとルナのガイアメモリを奪われていました。っていうかWドライバー、付け替え可能で汎用性が高い代わりにガイアメモリを敵に奪われる可能性がある、というリスクがあったんですね。1人1つで使っている怪人側は体内に収納してしまうので奪われる心配が無いんで、そんな設定の隙に気がついて的確にそこを突いたコックローチドーパントにちょっと関心です。
もう一方のドーパントは、まさかのミュージアム・ボスが抱えている猫!ガイアメモリは『スミロドン』…ってまさかそんな離れ技をかましてくるとか思いもよりませんでした。しかもそれでベルトをしているから幹部クラス。猫は少し前まで霧彦の上司だったのかよ…!(笑
さて今回はまた色々とガイアメモリを付け替えていました。サイクロン/ジョーカーからサイクロン/トリガー、そこからルナ/トリガーと。しかし今回はあっさりトリガーのメモリを使っていました。前々回のフィリップの「トリガーは威力が高すぎる」発言は何処へ行ったのか。これがお約束なのか…。しかし戦闘中に携帯がかかってきて、それに対応していて敵を逃がしたライダー、というのは初めてじゃないですかね?マキシマムドライブまで行っていたんですから携帯に出るより先にさっさと引き金を引いておけば良かったのに…。(笑 それにしても、高校屋上をトリガーの弾痕だらけにして、後始末大変じゃないのか…と要らない心配が出てきます。(笑
次回は第08話「Cを探せ/ダンシングヒーロー」。フィリップはヘブンズ・トルネードを知ることが出来るのか、コックローチドーパントに奪われたメモリは?など気になりますね。