第30話「ライダー大戦・序章」

ディケイド最終章、ともいえますラスト1話前です。
冒頭、OPに繋がるような感じで各ライダーたちが乱戦をしているところからスタート。この時点でもうラストということで盛り上げていこうとしていますね。そしてワタル@キバ&イクサ&サガ&ファンガイア VS 剣立カズマ@ブレイドギャレンレンゲル&アンデッド というキバ世界対ブレイド世界という様相での乱戦に引き続き移行。バトルバトルの連続で、戦うしかないんだ!みたいな印象を与えようとしていると見えます。その中でブレイドがイクサを倒して爆死させ、キバがレンゲルを倒して爆死させていたりと生きるか死ぬかなんだ、というのを「ライダー大戦の世界」というのを視覚的にわかりやすく、如実に見せていますね。
ところでワタル@キバ、いつの間にかザンバットソードを扱っているんですがエンペラーフォームにはなっていません。これはどういうこと…?ていうかいつの間にザンバットソードを…
さてそんなバトルが終わったあとは士くんたちの情報収集タイム。戦いが終わって退いたブレイドたちを見送るワタル@キバに近寄り、事情を聞く士くんたち。世界の融合が始まり、自分たちの世界を守る為に他の世界のライダーたちを倒さなければならない、というワタル。それは大ショッカーの策略なんだ!と告げても信じられず、敵か味方かだけで答えろ、と詰め寄られてディケイドとして「俺は全ての破壊者だ、俺に触れるものは全て破壊する」と告げ、誰にも協力しないと明言する士くん。この辺りのくだりは世界を渡り全ての世界と絆を作ってきた存在だけに、あくまでも誰か特定の相手に協力するのではなく中立な立場を取ろうとする士くん=ディケイドらしいセリフでしたね。
ところで今回は鳴滝さん、彼は今回の話でディケイドを倒そうとするのではなく世界を救ってくれと頼みますが、結局彼は何者だったのでしょうか。全世界を股にかけて暗躍する大ショッカーも彼からすれば敵で、ディケイドも世界の破壊者という名称で呼ばれることから敵視しているところから見ると、特定の世界に所属する事をしない時空漂流民みたいな立場で、「世界」そのものを守ろうとする勢力、なんでしょうか。その辺りは最終回に明らかになるのでしょうか…。
その後は士くんによるスーパー説得タイム。しかし今回は失敗していました。ユウスケがワタルを連れてきて、士くんたちが間に立つことでワタルとカズマにキバの世界代表、ブレイドの世界代表として話し合いをさせようとすることになっていましたが、大ショッカーの脅威を前に世界を越えて協力するように説得する士くんを「それは自分の世界が無いから言えることだ!」と厳しく告げ、その場での会談は決裂。
さらに響鬼の世界との融合が始まり、今度は響鬼&伊吹鬼&轟鬼とサガ&ファンガイアとの乱戦がスタート。その中で状況がわかっていない響鬼側は、伊吹鬼と轟鬼を失う。大ピンチとなる響鬼側は、師弟関係となっていたディエンドに助けられ窮地を脱します。この辺りのくだりはかつて響鬼の世界で経た出来事を下地に物語が進んでいて良かったです。
響鬼たちとサガたちの戦いを見ていた夏海は、そこで怪しい男に声をかけられます―――って剣崎一真オンドゥルさんじゃないですか!意味深な言葉「お前たちは何か勘違いをしているようだ…本当の敵は大ショッカーではない」とのことを告げ、夏海が目を離した一瞬で退場。一瞬で登場したり消えたり、この時点の彼はJOKER状態なんですかね?その後も1人になったアスムくんの前に姿を見せたりして、なにやら暗躍しています。彼の目的はなんなのか…?
少しだけアスムくんがイブキとトドロキを失った事を悲しみ、それを海東が見ているというワンクッションやカズマがかつて士くんと共闘した時に聞いた言葉を思い出すシーンを挟んで、怒涛の展開で次はアポロガイストとファンガイアの女王による結婚式…って何故に結婚式?相変わらず劇場的犯罪者というか…派手で勿体つけたのが好きだなぁアポロガイスト。ともかくファンガイア化し、ライフエナジーを吸収することで命の炎を自分で燃やす方法を手に入れスーパーアポロガイストとなったアポロガイスト。乱入する士くんはディケイドに変身して戦おうとするが、ライダーたちを騙す必要が無くなった、ということなのかアンデッドやファンガイアも大ショッカー側である事を示してぞろっと勢揃い。カズマ@ブレイドが士くんの言葉を思い出し、士くんに味方する!と登場してまた乱戦を開始。今回の話は乱戦ばかりです。「我々の敵は、未来永劫ライダーだけなのだ!」というスーパーアポロガイストの言葉は彼の口調ともあっていて妙なマッチ感がありましたね。
その乱戦はやがて舞台を屋外に移し、ディエンドも参戦したりでますます乱戦が激しくなっていきます。この点でのディエンドが助けにやってきたときの、「士に手を出すやつは、僕が倒す!覚えておきたまえ」のセリフは仲間を失った弟子であるアスムくんの姿を見ていて何かしら思うところがあった、ということなんでしょうか。ディケイドからの言葉「海東、今度は何を企んでる?」に「仲間なら当然のことさ。仲間なら、ね」というのはディケイドが思うように裏があるようにも、素直になった本心のようにも聞こえます。この辺りも最終回でどうオチをつけてくれるのか期待ですね。
しかしスーパーアポロガイストが世界の融合を進め、せっかく理解を示してくれたカズマ@ブレイドが生き残っていたギャレンごと消滅させられて、スーパーアポロガイストの高笑いをラストに今回は幕。
そしてついに次回は最終回「世界の破壊者」。
世界の融合が進む原因はなんなのか、大ショッカーとの決着は、剣崎一真の目的は、鳴滝の目的とは、などなど色々な謎にどうやって終結を見せてくれるのか、期待は盛り上がり続けてクライマックスまで一直線!という感じですねー!