第21話「歩く完全ライダー図鑑」

前回の次回予告で既に登場していた、ディケイドの新バージョン、コンプリートフォーム登場の回ですね。ちなみに弟も同じところにツッコミを入れていたんですが、「『歩く完全ライダー図鑑』って平成ライダーだけじゃないか。昭和ライダーはどうした。JAROに電話せよ!」と。(笑
そして「光夏海の世界」改め「ネガ世界」の後編でもあります。
やたらと士が歓迎される世界であったノリは今回も引き続いていて、今回は士がアイドル扱いされていましたが、この世界での士は既に大富豪入りしているんじゃないんですかね?宝影グループを引き継いで総帥になったのにアイドルなんてしている暇があるんでしょうか。スカウトマンもスカウトしたアイドル候補の背景くらい調べないのか…?それともアイドルとしての活動を宝影グループにバックアップさせていたのでしょうか?どっちにしろ前回の話のどうでもいいところはばっさり斬って捨てられていて、投げっぱなしになっていたのが気になりました。
海東さん。今回は話の大筋からは放り出されていて完全な脇役になっていましたが、冒頭で士と会話した時に「これだけは言える」と言いつつ「ここはネガの世界だ」と言い放っていましたが、それは全部暴露しているも同然じゃないんでしょうか!?(笑 これだけは言える、どころかこれで全部説明できる、なんじゃ?
そういえばOP冒頭のナレーションも変わっていましたね。「世界の破壊者、ディケイド。9つの世界を巡り、その瞳は何を見る…?」が、「世界の破壊者、ディケイド。いつくもの世界を巡り、その瞳は何を見る…?」に。これまでの平成ライダーたちの世界を巡る話が終わり、新しい物語が始まることをこの時点で匂わせていたわけです。小さな演出ですが上手い演出ですねー。
夏海の過去の話。前回も書いた「これは無いわ…」な、TGクラブ。その活動がまた今回も「これは無いわ…」です。学校の名板を盗もうとする、とかそれはどうなんでしょう…年若い子供たちの戯言、といった風体を取っていますがどう見ても窃盗です。若さゆえの過ちで許されると思うなよ!と言いたくなりますな。盗人の流儀を海東さんにでも教えてもらってこい!ですよ。しかもそれを青春学園ドラマ風に持っていって、ちょっと良い話みたいに見せていましたが子供番組でこの結末は良いのか…?子供への教育的に見て疑問が残る流れでした。夏海自身も士と会話している時に「ようやく帰ってきたんですから、もう余計なおせっかいしないで下さい」とか言い放って前回今回とDQNな発言が目に付きます。おせっかいも何も、夏海こそ士の「9つの世界を巡る旅」に無理やりついてきたんでしょうに。ここに来て自分の行動を全否定する発言はどうなんだと。おせっかいされたくないなら自分もおせっかいするんじゃない!とツッコミたくなりました。
音也と夏海を襲おうと後をつけていたオルタナティブの会話から始まる後半。ライダーがモンスターを支配し管理しているという話。オルタナティブもライダーに管理されていることになっていましたが、擬似ライダーはモンスター扱いなのか、ということが一番気になりました。何気に最後のバトルシーンでもミラーモンスターに混じってディエンドとバトルしていて、完全におミソ扱いでしたしね…。よく見ていないと何処にいるのかわからない状態。一応契約モンスターもいる設定だったのに。不憫な…(笑
音也@ダークキバは、音也のキャラクターがいいから簡単な会話でも印象に残りますね。オルタナティブの暴走を止めに出てきてバトルしてましたが「さぁおしおきだ」「良い子にするんだ」とか言いつつ戦闘とかでやたらと余裕を見せる印象が強いです。
そしてケータッチの入手展開は、ネガ世界の千夏がライダーたちの宝だから、と言う理由で命懸けでライダーたちから奪ったというものですがいくらなんでもこの世界の千夏や夏海ではケータッチを何に使うものかもわかっていないでしょうに、命までかけて奪うのか?とちょっと疑問です。そんなものを奪おうとする前にライダーたちをどう倒すか、見たいなことを考えろと。嫌がらせしてそれで終わりって刹那的過ぎる!(笑 あとネガ世界にはTGクラブは無かったのに、ケータッチを埋めた場所の目印に「TG」としか見えないマークを残しておくとかどうしてですか?色々なところで説明できなさそうな穴が見えます…
そしてコンプリートフォーム登場。とりあえず使用がやたら面倒そうだな、というのが印象。ケータッチのディスプレイに表示されている平成ライダーの各マークを指で全部なぞってから、ディケイドのマークに触れるとファイナルカメンライドでコンプリートフォームに…ってそんなゆっくりしてる間に普通なら敵に襲われるって!(笑 「変身中は襲われない」というヒーロールールだから使えるアイテムだよなぁ、と思いました。さらにコンプリートフォームになってからも、ケータッチの機能を使おうとするたびに外して指押し入力、とか面倒臭過ぎる!?能力を使おうとするたびに敵から眼を離して手元を見ないといけないのはケータッチ最大の弱点に感じますね。コンプリートフォームの能力自体は、限定的に平成ライダーを召喚カメンライドできる、という感じでしょうかね。自分自身が変身する変身カメンライドだったディケイドが、自分と同じ動きをする平成ライダーの強化体を召喚できる、と言うものに変わった、ってところでしょうか。それとも音也が言っていた「士は影の存在」という言葉から察するに、今までのカメンライドは影の存在である自分に光の存在である各平成ライダーを投影して一時的に能力を使用していたのが、ケータッチでのファイナルカメンライドでは影の存在である自分を保持したまま光の存在の各ライダーの能力を使用できるようになった、ということなんでしょうか。今までのが変身カメンライド、ディエンドのが召喚カメンライドだとしたら、コンプリートフォームのは投影カメンライド、みたいな。そう考えたら召喚された各平成ライダー強化体が、ディケイド・コンプリートフォームと同じ動きをしていたのに納得するんですが。どうなんでしょうね?
さて次回は「ディエンドの世界」のようで。ディケイドのパワーアップが終わって、ついにディエンドこと海東大樹の話が語られるようです。超危険人物として全世界指名手配、とは一体海東さんは自分の世界で何をしたのか。ラルクやランスといったライダーが出ていて、「大樹は私の弟です!」とかいうあの人はやはりあのアルビノな白い人なのか。劇場版の剣の話を絡めながらディエンドの物語が語られるようで、またワクワクできそうです!