第20話「ネガ世界の闇ライダー」

ついに始まるディケイドの真のストーリー。9つの世界を渡り、力を取り戻したディケイド=士の本当の物語のスタートです。
「光夏海の世界」ということで今回の話では夏海の高校生時代の話や当時していたクラブ活動、当時の仲間との交流なんかが描かれるも、一見普通の社会のその裏ではライバルライダーであるリュウガやダークカブト、オーガ、擬似ライダー・オルタナティブといった面々の姿が見られ…という流れ。
今回気になるのは、やはりライバルライダーたちが多数登場することでしょうか。それも、ミラーモンスターなんかのいわゆる敵役よりもライバルライダーが前面に出ていること。紅音也がオリジナルキャストで登場してダークキバになり、ディケイドに襲い掛かるのもその行動が謎です。キバであるオリジナル渡は士に味方するような行動をとっていたのに、何故父親である音也は敵対するのか…?「試させてもらうぜ、お前の腕を」という発言に何か意味があるんですかね。その辺りが次回以降の見所でしょうか。
サブタイトルの『ネガ世界の闇ライダー』なども気になります。前述のライバルライダーが人を襲っていたり「まだ人間がいたのか」というような発言をするところから見るに、今、士たちがいるのは「人間が仮面ライダーに滅ぼされつつある世界」というディストピア・ワールドなんでしょうかね?(OHPにて確認しましたがやはりディストピア・ワールドのようです。ネガ世界はライダーによって人間が抹殺された世界とありました。)士が妙に歓待されてるのは、「世界の破壊者」と呼ばれる程のすごいパワーを持つ仮面ライダーは対・人間への戦力として期待されているから、という感じで。鳴滝の「君は君の世界を得た」的な発言も、ディケイドが 世界を破壊する存在=悪役としては最上級 だと考えているとすれば、このネガ世界ならディケイドは受け入れられる、そして他の世界に来ることも無くなりすべての世界が安泰だ、と考えているという意思表示だったのでしょうか。鳴滝の真意が気になりますね。
が、今回の夏海の過去に出てきた「退学クラブ」ことTGクラブ。これは…正直無いわ、と思いました。今の高校生どころか10年前の高校生でも無いわ、昭和以前の発想だ、と。余りにも痛々しすぎます。若気の至り、といえばそうですがそれでも…もうちょっと、ねぇ?そういえばこのクラブのメンバーだった青柳役の森 陽太さんは何故か藤原 竜也さんだと思っていました。なんかクラブで集まったときに提案とかしていた声が、「バトル・ロワイアル」や「デスノート」で聞いた声や口調のような気がするんですが…え?別人なの?って感じで。
まぁ今回はディケイドの真の物語の、まずはさわり、ということで特に感想というほどの事も無いですが。久しぶりの音也の唯我独尊ぶりとかは楽しかったですね。音也の「俺こそ世界の中心!」的な態度はある意味に馬鹿な音也だからこそ出せる味だと思いますよ。


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