第19話「終わる旅」

響鬼の世界、後編。そしてクウガからの旧平成ライダーシリーズを巡っていくディケイド前半の最後のストーリーですね。
冒頭、牛鬼に襲われているアスムくんを助けるためにトドロキが轟鬼に、アキラが天鬼にと変身しましたが、天鬼はもう少し変化がほしかったですね…まるでそのまま伊吹鬼ですから。せめて斬鬼轟鬼みたいに姿形は同じでも面の部分などの縁取りの色が違う、という変化だけでもあればと思いました。そうすればイブキとアキラの師弟っぽさを出しながら天鬼という特色も出せただろうに、と…。
そして牛鬼を相手にディケイドは龍騎、電王アックスフォームと次々とカメンライドして対抗。しかしそれを牛鬼は単純なパワーで圧倒的に蹂躙。この辺りは電王アックスフォームの活躍や、牛鬼のそれをも上回る伝説の魔化網っぽい強さを演出しながら進んでいてめまぐるしかったです。ただ、冒頭から続く牛鬼との戦いの決着は轟鬼と天鬼の2人による音撃コンボで決着をつけていましたが、天鬼は音撃射・疾風一閃を使っていましたがあれは魔化網に打ち込んだ音石に反応させて音撃とするんじゃなかったでしょうか。直接切っ先を差し込んで放つ音撃斬・雷電激震は効果が出るのは納得できるんですが、疾風一閃が効果を発するのは何でだったんでしょう?雷電激震に便乗して効果発揮、だったんでしょうか?
そこから先は音撃道を巡る話。師弟の引継ぎを中心に『音撃の魂を受け継ぐ』という流れ。イブキとザンキは互いの流派の確執を、アキラやトドロキたち弟子の世代が成そうとする未来を信じる形で魂を引き継いでいき、ヒビキとアスムの魂の受け継ぎは、海東=ディエンドがやや乱暴な形でしたがヒビキの隠していたことを暴くことで正面から向き合わせ、アスムにヒビキが思っていたこと、考えていたこと、アスムに期待していたことを教えて『魂を受け継ぐ』ということの意味を教える、という形で知らせていました。そんな訳で今回はディエンドはディケイド以上に目立ち、話の中心になっていましたね。これまでのコミカルな一面がなりを潜め、ディエンドなのにかなり格好良かったです。士「俺のセリフを奪ったな!」海東「言っておくけど、僕は君よりもずっと前から通りすがりの仮面ライダーだ!」はお見事な台詞回しだと思いました。ただ合間に出てきた王蛇はなんだったんですかねぇ。バケガニを復活させていましたが、それだけ?って感じで。最後の戦いにも登場しませんでしたし。
まぁさておき。魂を受け継いだアスムくんが響鬼と化してディケイド、ディエンドと協力して牛鬼と戦い、ヒビキの心に触れながら一人の男として成長することで牛鬼戦は締め。しかしアスムくんが鬼となって響鬼となりそのまま『響鬼』と呼ばれてましたが、アスムくんなりの鬼名があるんじゃないんでしょうかね?アキラが天鬼、トドロキが轟鬼、というように。何ゆえにアスムくんだけ師匠の名前を継承して響鬼と呼ばれているんでしょうか。
さらに鳴滝が呼び出したバケガニを相手に轟鬼、天鬼の協力を得て音撃道を示してこれを倒すという流れ。この辺りでの最大の見所は、やはりセッション部分でしょうね。音撃による連携攻撃、というものですがオリジナル響鬼でもあれだけしっかりしたセッション―――1体の魔化網に対してやる、というのは無かったはずですのでこれもまた見所じゃないでしょうか。合間合間に入る漢字もテンポ良く、さらに響鬼の世界っぽくて、盛り上がりましたしね。
最後はアスムくんと今回は士を食いきった活躍を見せた海東との会話での締め。さりげにユウスケが視聴者の心情を代弁していましたね。「今回はやけにさわやかだな」というやつです。まさにその通りで、海東の意外にカッコいい一面を見た、って感じでしたね。
さて次回はついに全ての世界を巡り終え、元の世界へと―――『光夏海の世界』へと戻るディケイドたち。次回予告を見る限りでは世界の崩壊が始まった後の、時間が止まったところへ戻るのではなく、普通の生活を送っているところへ戻るようですがさてどんな話が展開されるのでしょうか。オリジナルキャストによる紅音也が登場し、さらにダークキバになってディケイドと戦ったり、オーガ、ダークカブト、リュウガというライバルライダーの最強クラスが一気に揃ったりしているようですが。どんな物語が紡がれるんでしょう。話の先が見えなくてワクワクが止まりません!

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