らき☆すた

らき☆すた―らき☆すた殺人事件 (角川スニーカー文庫)

らき☆すた―らき☆すた殺人事件 (角川スニーカー文庫)

らき☆すた らき☆すた殺人事件

4コマで人気でコンプティーク少年エースといった少年雑誌なんかで連載されていて、アニメ化もされている今をときめく話題作を原作に持つ小説で、作者は竹井10日先生。ギャグ小説ライターで有名でスニーカー文庫では「ポケロリ」なんかを書いていてPCゲームのシナリオなんかも書かれていますね。挿絵は原作者である美水かがみ先生。とはいえ基本的に挿絵があるのは巻頭のカラーイラスト部分と使い回されている扉絵くらいですが。後はカバーとか。
・登場人物
原作通りでこなた、かがみ、つかさ、みゆき、ななこ、ゆい、ゆたか、みなみ、ひより。特にオリジナルキャラとかはいません。
・シナリオ
ゆるゆるした日常が中心の「らき☆すた」で起きる連続殺人事件。こなたたちの周りの人間が次々と謎の怪死を遂げていく!果たして犯人は誰だ?
過去に起きた工場地帯での事件が関係しているのか。犯行現場に残された謎のレア・カードとDVD−Rの中のゲームの意味するところは?怪しい同人誌が意味する真意は?
そんなサスペンスタッチで進んでいきます。
・感想
基本的には途中からオチが読めますかね。「あー、たぶんこうだな。」みたいに、ラストのシーンが予想できると言うか。
なんとなく、今話題の「らき☆すた」で小説出して儲けとこうぜ?みたいな影がチラホラ見えるような感じがして、とてつもなく…なんというか、正直…『ハズレ』な作品だったかな、と。(´ω`;)
全200ページもないのでその気になれば一時間もあれば読めます。しかも行間が広くて会話で進むシーンもあるのでそれもあってさらに加速されるかと。
顔文字が使われていて「本を横にして見てください」と書かれていたり、作者の別仕事であるゲームの宣伝が入っていたりとしていて、本当に、この、なんというか…「商業小説」ではなく「らき☆すたの同人小説」を商業として出している…そんな感じでした。こういった書き方が不愉快な人は本当に不愉快に感じてしまう作りじゃないでしょうか…。(≡ω≡.)
あくまで「らき☆すた」ファンのための、ファンによるお布施用の小説、と言ってしまって良いのではないかと思いますね…。