魂振の練習曲

魂振の練習曲(エチュード) (集英社スーパーダッシュ文庫)

魂振の練習曲(エチュード) (集英社スーパーダッシュ文庫)

魂振の練習曲

絵師さんが某PCゲームで原画をやっている人ということでなんとなく絵買いした作品です。
内容としては、神楽なんかがとある筋で有名で、その手の練習の為に巫女さんがいたりする神社で将来神主になってくれ!と祖父に言われ続けている男子高校生の葦原音矢が主人公。音矢はそんな未来がなんとなく納得できなくて幼馴染の来栖真那実や学友たちとバンドを組んで日々平穏を目指して暮らしている。そんな音矢の前に、ある日『許婚』で音矢の嫁となり子供を産む為にやってきましたという美少女巫女さん大内斎が登場したから音矢の日常は一変する。
音矢の日常生活に斎という要素が入った時、音矢、真那実、斎の3人の関係が変化する。その変化は真那実の心に変化を与え、音矢の過去の傷にも触れ、さらに神社に隠されていた怪しい存在を揺り動かすひと騒動を起こすことになってしまう―――と、いった感じですかね。
基本は主人公音矢とヒロイン斎、ヒロイン真那実との三角関係を基準にしたちょっとせつなかったりしながらのラブ・コメディかと。
そのラブコメに音矢の過去と、楽器や神社に伝えられていた事実に関する感情といったものが絡み合って少し複雑な人間関係を紡いでいるかと。
冒頭で少しだけ出ていた神楽とかに関する事実が、後半でとんでも設定っぽいですけどライトノベルでは良くある設定として取りあげられ、後半での戦闘シーンになったりする辺りは伏線としては面白いのではないかと思います。烏帽子かぶったキタリストとか、絵としては面白いですしね?
総評して、良くも悪くもありがちな、ライトノベルのラブコメディちょっとバトル要素も有りなもの。そんな感じですねー。