アリアンロッドリプレイルージュ3
ノエルと白亜の悪夢―アリアンロッド・リプレイ・ルージュ〈3〉 (富士見ドラゴンブック)
- 作者: 菊池たけし,F.E.A.R.,佐々木あかね
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/11
- メディア: 文庫
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ルージュ3
抱腹絶倒だった前巻からうって変わって、今回は少しシナリオ重視と言うかシリアス重視。
菊地たけし氏のシナリオは王道を走りながらも小ネタやNPC、ダンジョントラップなどがひねってあって面白いのですが、最初に用意した敵を改竄したりしないというスタイルで、運に左右される事もあるんです。少なくとも、過去作品ではそのようにプレイしている、と書かれています。ですが今回はそれが良くも悪くも衝撃的に作用しました。というのも
以下ネタバレにつき反転文字
プレイヤーキャラクターであり、ベテランプレイヤーでありゲームデザイナーでもあるベテラン中のベテラン、クレバー矢野氏のキャラクター『トラン・セプター』が今巻で死亡につき戦線離脱。ラストの戦闘での戦術ミスや、選択肢での”If”が違えば生きていたかもしれないだけに惜しまれる戦線離脱でした。
しかし、魔術師ひとりで騎士団40人に立ち向かうというシーンはかなりおいしく、虐殺寸前ながら村人の為に必死に抵抗するという形なので衝撃的ながらかなりの見所と言えると思えます。
こういった部分は、リプレイ独特の面白みだと思います。ダイスに運命を左右されると言うのは、通常の小説なんかでは味わえないものですから。………まぁ、表記される物を無条件で信じられると言う感性は必要ですが(笑
総評して、今巻は前巻に比べてギャグ度というか大爆笑はありませんでしたが、その分エイプリルやクリス、トランといった仲間たちの立ち位置が変わると言うストーリー上で見所の多い作品だったと思います。ノエル自身に絡まるストーリーも本筋が進み、次巻が楽しみです。(^^
そしてここからは限定的にコミック感想をば
喰霊(がれい)―The Enchained Spiritual Beast (3) (角川コミックス・エース (KCA160-3))
- 作者: 瀬川はじめ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/11/25
- メディア: コミック
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霊が見える程度の霊能者だった主人公が、憑き物憑きを使って悪霊払いをしている少女と出会い政府の組織に関わったりしながら自分も悪霊払いを始める話シリーズ。この巻では、主人公が特殊な石を埋め込まれたり1、2巻で登場していた敵と決着をつけたり新たな敵が出てきたりと、見所満載です。
- 作者: 広江礼威
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/11/17
- メディア: コミック
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アニメ化もした人気シリーズの最新刊。銃と特異な荒くれ者がメインですが、今巻はプログラマーとメイドさんの巻(ぉ
前述のプログラマーの話で2/3を消費し、残りの部分にメイドさんの話を書き途中で続く、という感じ。
今巻では新キャラクターが多く、プログラマー編ではゴスロリ風で喉に傷があり声を出せないがチェーンソーを振り回す解体屋が、メイド編では新メイドさんで見た目子供の如くで大人しそうですが実際は小柄+身軽+仕込み武器でぎゅんぎゅん動きながらバンバン銃を撃ったり靴に仕込んだナイフを使ったりでかなり凶悪です。などで、相変わらず見ててキャラの動きが激しく、飽きませんね。
- 作者: 伊藤悠,佐藤大輔
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/11/17
- メディア: コミック
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最初の戦いの最後である北領の友軍脱出支援任務。この任務の最後までが書かれています。原作でもそうですが、登場人物がバカバカ死んでいく話でもあるので魅力のあるキャラクターが多いだけに残念な気分になりますね。
この作品ではメインキャラ以外の生存率はかなり低いので、あのキャラもあのキャラもリタイヤしていきます。かなりの惨状で、「戦争ってのは…」と思わされますね。
- 作者: 村枝賢一,石ノ森章太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/11/22
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デストロンに制圧された四国に入ったV3。だがV3はダブルタイフーンの片方を壊され変身不能に陥っていた。そんなV3を救うべく四国入りするライダーマンとZX。V3と合流し、ライダーマンによりダブルタイフーンの応急修理は為されるが、四国全土を覆う黒雲に能力の何十%も封じられ、ZXは怪人相手に大苦戦するような状態になってしまう。そんなZXを藤兵衛のおやっさんが導き、ZXは鳴門の大渦を相手に新必殺技開発の特訓を始める…。いっぽう山口県では、仮面ライダーXこと神敬介が大洞窟の奥に潜んでいたキングダーク2号機を発見していた。だがそこにはタイガーロイドこと三影英介もいて…と。
仮面ライダーZX編が始まってからストーリーの進みは1〜3巻までの世界のライダー編ほどではなく遅々とした感じですが、毎回見所が多いですね。今回はZX初めての特訓シーン。昭和ライダーの王道ですね。いったいどんな必殺技が開発されるのか楽しみです。また、V3やXも強敵相手に歴戦の戦士と言うだけで無敵だったりしないので、これからどうなるのかと思えるのもストーリー作成上の村枝さんの上手さだと思えます。マガジンに掲載された作品の言葉を借りれば「ヒーローは死なない。」ですが、「だが、ヒーローは無敵ではない。」みたいな?(笑
- 作者: いしぜきひでゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/10/07
- メディア: コミック
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サービス業種に就く人全員に読んでもらいたいと思えます。サービス業に就く上での心構えというか、そういったものを思い出せる気がします。
物語である以上、必ずと言っていいくらい最後はハッピーエンドになり、現実には必ずしもそうは行かないとは言え、この作品で提示されている事を胸に秘めていて欲しいと思えます。
「大事なのは、お客様。」忘れかけていませんか?