想いはいつも線香花火4

想いはいつも線香花火〈4〉 (電撃文庫)

想いはいつも線香花火〈4〉 (電撃文庫)

想いはいつも線香花火

で、タザリア王国戦記2よりもサインをつかめ!よりも先にちゃちゃっと読んでしまったのがこちら。基本的に前巻の続き物。同居中の3姉妹のひとりに異変が起きて〜からの続きです。今回で完結だそうです。
とにかく、主人公がピンからキリまで良い意味でアホな高校生でした。どこまでも正直な主人公って、見ていて面白いですね。話の流れとしては「問題発生!」→「主人公悩む悩む」→「誤解発生!」→「主人公誤解解く」→「誤解を解いた勢いで問題も解決!」ってなもんでしょうか。シンプルに書くとこうなるかなー、と。
ちゃっちゃっと読んでしまった、と言っておりますように、読み出したらあっという間です。そんなに厚くも無いのもありますが、文体が主人公の視点がほぼメインですので小難しい情景描写とかはまるでないです。そもそも、舞台も住んでる神社とその裏山、後は学校くらいのもので、物語の動きに集中できますね。物語はクライマックスと言う事で戦闘シーンがやはりだいぶ多目です。『炎術師』という技術能力者の落ちこぼれが主人公なので、最後では前3作で培った技術とか出したりしつつほぼ根性で突破していきます。最後は肩が外れたり両手とも指がおかしくなったりしつつも何度となく起き上がります。おいおいちょっと主人公補正かかりすぎじゃないの?と言わんばかりに。(笑 とは言えこの作品、第1巻の時分からでしたがそれなりのお色気シーンというものがあり、毎度毎度にぱんつ見せやらパンツ見せやらPANTSU見せやらのシーンが。作者はそんなにパンツが好きか!(ぁ 挿絵なんかもその辺り中心ですのであまり熱血した印象は無いですね。
ラストも大団円+主人公微妙にハーレムな感じで、B級美少女ゲームの如きお約束で終わりでした。
今巻でシリーズ完結とのことで、総合しての印象は良くも悪くも美少女ゲーム。お色気出しつつ熱血しつつ青春しつつ。読者はそんな主人公たちを見てニヤニヤしつつ納得しつつ。それがこの本の読み方ではないかと。てなところですかね。